井戸茶碗

重文 大井戸茶碗『越後』|井戸茶碗

投稿日:2017年5月13日 更新日:

所蔵:
静嘉堂文庫蔵
高さ:
8.7cm
口径:
14.7cm
高台径:
5.5cm

梅花皮は井戸茶碗随一の美しさ

重要文化財に指定されている越後。ゆがみはほとんどなく、整った形をしています。また、貫入の具合は一様にはなっておらずムラがあります。茶碗を真っ二つに走る継ぎ後は、好みが別れるかもしれません。高台に達しなかったのはラッキーでしたね。一番の見所は高台。ここに現れた梅花皮模様は大井戸茶碗随一かもしれません。

名前の由来は?

越後の国随一の茶碗として名付けられたのかと思いたい所ですが、真相は不明。三井家に渡った後、岩崎家に落ち着いたようです。

耳寄りなおはなし

口縁の黒ずみは多くの茶席で愛用されてきた証拠でしょうか。自分もそこに唇を重ねてみたいものであります。

出典

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