- 所蔵:
- 恵比寿屋
- 高さ:
- 7.1cm
- 口径:
- 13.4cm
- 底径:
- 5.3cm
- 一金:
- 1,000,000円
ストーリー
表千家5代随流齊による自作の茶碗。紐は表千家の古びた黄色い紐が長く千家の基で愛蔵されてきたことを物語る。小振りの使いやすい形状で、総釉仕上げ。てこねらしく、形状はすこしゆがみがアリ、そこがまた良い味わいをだしている。見込みには、指跡が残っており、これが月のようにもみえ、黄緑色の抹茶とよく映える意匠。銘は「冬篭り」とされているが、「天ノ月」とした。
『天ノ月』の形状
楽茶碗の中でも小振りな茶碗に分類される。楽家の茶碗とは異なり、随流独特の意匠性を味わうことが出来る一碗。
『天ノ月』の肌
長次郎のようなカセカセの肌ではない。どちらかというとテカリのあるノンコウが使った釉薬による肌あい。見込みに釉がかかっていない箇所があり、そこが良い景色になっている。
『天ノ月』の重さ
楽茶碗らしく軽い。手に取った時に、すーっとからだになじむような感覚になる。
耳寄りなおはなし
出典
- 全てオリジナル