- 所蔵:
- 表千家
- 高さ:
- 8.7cm
- 口径:
- 12.3cm
- 底径:
- 5.8cm
稲妻という名前の由来は?
「稲妻」という銘は、朱い釉がうみだした景色からとったと言われておりますが、稲妻が走ったかのように感動したのではと思ってしまうところも。道入(ノンコウ)らしくとても薄い造りのようです。胴の部分は中程でわずかに締まっており、「青山」のようなすーっとした伸びは見られません。
稲妻の魅力は?
「ノンコウ七種」の一つでもあり、漆黒の釉中に朱い釉が、とろーりと胴から高台に向かって流れております。道入らしく、意匠へのこだわりが見て取れます。ちなみに、表千家では歴代家元の襲名茶事のときにのみ使われるのだとか。数十年に1度のみ使われる幻の一碗といってもよさそうです。
耳寄りなおはなし
出典
- pinimg.com
関連記事
所蔵:樂美術館 高さ:8.7cm 口径:11.5cm 底径:5.5cm 薄くて大振りの楽茶碗はのんこうから ノンコウ茶碗の中では一番有名かもしれません。サイズは非常に大振りで、実物をみるとちょっとびっ …
所蔵:三井記念美術館 高さ:9.0cm 口径:12.2cm 底径:5.8cm 重要文化財!ではありますが のんこうの重文作品。三井記念美術館が所蔵する。銘にある「鵺」は、茶碗の景色が『平家物語』の源頼 …
所蔵:恵比寿屋 高さ:7.1cm 口径:13.4cm 底径:5.3cm 一金:1,000,000円 ストーリー 表千家5代随流齊による自作の茶碗。紐は表千家の古びた黄色い紐が長く千家の基で愛蔵されてき …
所蔵:恵比寿屋 高さ:8.3cm 口径:12.2cm 底径:5.1cm 一金:750,000円 ストーリー 阪神電鉄の祖:逸翁による赤楽茶碗。本阿弥光悦の「加賀光悦」を模して作ったのは容易に想像がつく …
- PREV
- 茶道具の名前と役割|雑記
- NEXT
- 志野茶碗『橋姫』|志野茶碗