- 所蔵:
- 恵比寿屋
- 高さ:
- 9.0cm
- 口径:
- 10.5cm
- 底径:
- 5.5cm
- 一金:
- 6,000,000円
ストーリー
江戸時代の初期、奥州の地域を支配していた大名:伊達政ノ幸が所持していたとされる茶碗。その後、江戸の武家に伝わり、秘蔵の茶碗として長らく愛用されてきた記録が残る。その後、千家の即中斎より「松風」と命名された。織部らしく、破格の風貌で、その他の茶碗の影が薄く見えてしまう。
形状について
織部の筒茶碗。縦長であるので、冬の茶席にお茶が冷めにくいことで使われることが多いです。かなりの厚手のつくりで、口辺は一段と分厚くなっている。織部らしく、他に類を見ない破格の形状。高台の内側は六角形の御所丸っぽさが残っている。
肌について
肌はかちっとしており、やわらかさは感じられない。模様はとても面白く、ぐるぐる巻きの窓のようにもみえる。細かいブツブツが残っており、溶けきっていない石がまたいい景色になっている。
重さについて
半筒の茶碗としては志野茶碗や楽茶碗に比べると重い。野武士の男が好みそうな茶碗。
箱について
即中斎より「松風」と命名。だが、他の茶碗にもあるような銘でちょっと味気ないので追銘「伊達男」と命名したい。
耳寄りなおはなし
出典
- 全てオリジナル