- 所蔵:
- 恵比寿屋
- 高さ:
- 7.3cm
- 口径:
- 12.2cm
- 底径:
- 4.7cm
- 一金:
- 1,200,000円
ストーリー
異なる陶片による呼継ぎでキレイに作られた茶碗。とある筋から譲り受けたお話によると、その昔明治の財閥である原家が所望したのだとか。色々な陶片を組み合わせ、多様な景色が拝めることから、紅葉で有名な日光にある「いろは坂」の銘をつけた。茶碗としては、見込みにある模様が、ちょびひげっぽくてかわいらしい。また、全体的な模様をみると志野織部の部類に入ると思われる。 当方もかなりの愛用品。とにかく使いやすいの一言に尽きる一碗。
『いろは坂』の形状
ゆがみがほとんど見られず丸い。呼継ぎの陶片もキレイな丸になるように揃えており、かつての所有者の愛蔵ぶりが伺える。
『いろは坂』の肌
志野茶碗としては、ちょっと固めの肌具合。薄い作りに軽やかな絵を、上手く組み合わせて継いだ先達の扇子に脱帽するほかなし。見込みにあるちょびひげのようなものは、絵師の遊び心がありありとでている。
『いろは坂』の重さ
作りが薄く、また、釉薬も薄いことから、重さはそれほど無く、扱いやすい一碗。
耳寄りなおはなし
出典
- 全てオリジナル