井戸茶碗

小井戸茶碗『六地蔵』|井戸茶碗

投稿日:2017年5月1日 更新日:

所蔵:
泉屋博古館分館蔵
高さ:
8.1cm
口径:
13.9cm
高台径:
5.3cm

滅多に出会えないレアな茶碗

井戸茶碗の中でも変わり種の一碗。泉谷博古館が所蔵しています。あんまり展示されないので、観れた人はラッキー。伝来の記録によると、かの小堀遠州が名付け親だとか。六地蔵の土地で見つけたことに由来しているみたいです。

型破り、だからこそ生まれる覇気

作風は、井戸の約束事はほとんど見られない 笑
高台は低く、梅花皮もそれほど見られません。腰もすとーんと落ちており、肌も枇杷色ではありません。 ですが、腰周りと見込みに垂れた青白い釉薬の景色にと、にゅうの入り方が素晴らしい。そして肌の黄身がかったさまが黄金比を実現し、格別の魅力を放っております。この、黄色い肌と釉薬の青白い光が相まって、茶碗ファンは卒倒してしまうはずです。

大きさもそれほど大きくはなく、すっぽりと手に収まるサイズ。抹茶の緑がよく映えるであろうことは、実物を、見れば一目瞭然でしょうぞ。

耳寄りなおはなし

ネーミングの由来がとても気になる一碗。言われでは、地名にちなんでつけられたのだとか。でも、そんな安易な付け方で成下がってしまうような茶碗ではないはず。。。と信じたい。

出典

  • pinterest

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