井戸茶碗

小貫入茶碗『東大寺』|井戸茶碗

投稿日:2017年6月15日 更新日:

所蔵:
逸翁美術館蔵
高さ:
N/A
口径:
N/A
高台径:
N/A

レアな白と小貫入は薄暗闇で映える

小貫入茶碗のなかでは、珍しく白みを帯びた茶碗。釉薬が生み出す貫入の景色も、白が強く出ているのではっきりとは見られません。が、ここがはっきりと見えないところがミソ。暗闇の中で明かりをあてると、はっと驚く様子が現れるのではと思います。 口辺から走るニュウも幾つかあり、時の経過を感じ取れる一碗。小林一三も哀願したことでしょうぞ。

耳寄りなおはなし

上林井戸に似た色味かもしれませんが、上林にはちょっと及ばないですね。暗いお部屋に明かりをポンと照らして、この茶碗を照らすと、その美しさにため息がでるのでは。茶碗は日光が燦々と降り注ぐ部屋よりも、少し暗い部屋のほうが見栄えするものであります。

出典

  • livedoor.blogimg.jp

-井戸茶碗
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

大井戸茶碗『加賀』|井戸茶碗

所蔵:個人蔵 高さ:8.2cm 口径:15.4cm 高台径:5.0cm 変幻自在の景色 正体不明、変幻自在の加賀井戸。喜左衛門井戸とは全く対照的な大井戸であり、そこまですぐれた形状を持たず、むしろ非常 …

小貫入茶碗『石清水』|井戸茶碗

所蔵:出光美術館蔵高さ:6.3cm口径:12.6cm高台径:5.9cm大井戸、小井戸茶碗を超えた貫入景色かの財閥鴻池家伝来の一碗。小貫入茶碗は大井戸、小井戸のような見所がそれほどないけれども、貫入の入 …

大井戸茶碗『坂本』|井戸茶碗

所蔵:野村美術館蔵 高さ:8.4cm 口径:14.5cm 高台径:4.3cm 小さい高台がカッコよさの秘訣! 明智光秀の所持であったとされる坂本井戸。居城である坂本城に由来するようです。井戸茶碗として …

青井戸茶碗『常盤』|井戸茶碗

所蔵:MOA美術館蔵 高さ:7.0cm 口径:15.4cm 高台径:5.5cm 重文「柴田」と並ぶ優品 青井戸の優品常磐。おそらく、井戸茶碗の約束事が整った青井戸としては、柴田と並んで最高峰に位置する …

重文 大井戸茶碗『越後』|井戸茶碗

所蔵:静嘉堂文庫蔵 高さ:8.7cm 口径:14.7cm 高台径:5.5cm 梅花皮は井戸茶碗随一の美しさ 重要文化財に指定されている越後。ゆがみはほとんどなく、整った形をしています。また、貫入の具合 …

恵比寿屋のコレクションに関するレンタル・お譲りについてはこちらのページのお問い合わせよりコンタクトください。

茶道具キーワードで検索