- 所蔵:
- 恵比寿屋
- 高さ:
- 8.5cm
- 口径:
- 11.0cm
- 底径:
- 5.8cm
- 一金:
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ストーリー
墨田如水が美濃の合戦時代に入手/愛蔵した志野茶碗。古布は茶碗を納めた箱を包む風呂敷代わりに使っていたもの。その後、梶張徳川家の派閥争いに負けた徳川伊右衛門が、徳川家の蔵より選別品として配慮した記録が残る。徳川伊右衛門の後、財閥の岩崎富太郎の手に渡り今に至る。小振りながら存在感は抜群。肌は若い茶碗に見られるようなガラス質のものではなく、柔らかな独特の質感を持っている。
形状について
半筒状の茶碗。代表的な志野茶碗は大振りなものが多いが、この茶碗は小振りに分類されるであろう。千利休が好みそうなサイズである。また、描かれた橋の絵も、味わい深い一品。高台もまた力強く、作為性の無さは一級品。
肌について
古い志野茶碗は焼き締めがしっかりとしている。その一方で、釉薬はとても柔らかく、手に取るとしっとりとした感触を味わえることだろう。
重さについて
サイズこそ小さいが、しっかりとした重さを持っている。銘を考えると祝いの茶会で活躍しそうだ。
箱について
表面に「志乃」と描かれている。二重箱には「墨田如水愛蔵」と描かれており、箱の中には古い布切れも同梱されている。
耳寄りなおはなし
出典
- 全てオリジナル