コレクション 高麗茶碗

高麗茶碗『枯れ仏』|コレクション

投稿日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
8.1cm
口径:
13.7cm
底径:
5.5cm
一金:
お問い合わせください

ストーリー

高麗時代に作られた茶碗。日本でいうと室町中期あたり。当時の南朝に属していた足利氏唯が愛蔵した記録が残る。碗なりは枯れに枯れ果ててしまったが、その枯れた姿には神々しさが滲み出てくるようだ。胴には金継ぎの補修跡がかすかに残るが、それもまたいつのまにか寂びてしまった。あえて継がないほうが、この茶碗の価値は高まるだろう。足利家後、京都の皇族にわたり、豪商家が入手したとのことだ。

『枯れ仏』の形状

井戸茶碗にはなりきれていない形状。どちらかというと御本に近い。が、それよりもさらに昔を思わせる寂び様。

『枯れ仏』の肌

雨漏のような景色を持つが、枇杷色の肌も垣間見える。江戸時代の茶碗には見られない不思議な釉薬の景色。

『枯れ仏』の重さ

重い。同サイズの他の茶碗に比べると、かなりの重さ。

耳寄りなおはなし

黒柿の上等な箱に収まっております。「時雨降る〜」から始まる歌は、この茶碗にマッチしていますね。ですが、そこから改名してしまいました。あまりのすさびた様に惚れ込んでいる一碗です。

出典

  • 全てオリジナル

-コレクション, 高麗茶碗
-,

関連記事

黄瀬戸茶碗『本歌取』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:8.1cm 口径:10.5cm 底径:6.4cm 一金:2,200,000円 ストーリー 黄瀬戸は本来茶碗を意識して作られたものではない。火入れのために作られたといわれている。し …

赤楽茶碗『放浪花』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:9.0cm 口径:12.5cm 底径:4.5cm 一金:800,000円 ストーリー 江戸期の木阿弥光悦制作による赤楽茶碗。極端なまでの薄作りは、楽家3代の道人の作りとよく似てい …

志野茶碗『峯ノ雪』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:8.3cm 口径:12.7cm 底径:5.4cm 一金:750,000円 ストーリー 五島美術館が所蔵する志野茶碗の名品「峯紅葉」。それをもう一段白くした様相を持つ一品。見込みに …

唐津茶碗『小宇宙』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:6.3cm 口径:11.6cm 底径:4.6cm 一金:300,000円 ストーリー 藤村家にて、藤村奏が茶碗飯用に利用されていたものを、見立てとして茶の席に応用したのがこの唐津 …

三島茶碗『二徳三島』|高麗茶碗

所蔵:三井記念美術館 高さ:N/A 口径:N/A 高台径:N/A 千利休も所持したお茶碗ではあります 三島の由来は、茶碗に施された模様が静岡県の古社・三嶋大社にあった「三島暦」に似ていたからだといわれ …

恵比寿屋のコレクションに関するレンタル・お譲りについてはこちらのページのお問い合わせよりコンタクトください。

茶道具キーワードで検索