コレクション 井戸茶碗

小井戸茶碗『やんごとなし』|コレクション

投稿日:2017年9月28日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
8.0cm
口径:
12.7cm
底径:
5.3cm
一金:
2,100,000円

ストーリー

桃山時代に李氏朝鮮から大名毛利家が入手したもの。その茶会記にて「まことにやんごとなき碗にて一席を設けることのうれしきことこの上なし」との記録があり、そこから「やんごとなし」との銘をつけたと思われる。その後、境の商人がとある名家の筋から入手したとの記録が残っている。梅花皮の美しさ、見込みについた五つの目跡、竹節高台、頭巾、枇杷色の肌まで揃った井戸茶碗の優品。

形状について

井戸茶碗としては小井戸に当たるサイズ。轆轤目がしっかりと残っており、にゅうが入っているのもまた味わい深い。

肌について

カラッとした肌ではなく、少しねっとりとした肌を持つ。細かい貫入がみごとに入り、これもまた美しい景色になっている。

重さについて

小井戸茶碗らしく、手取りは軽い。国焼きの茶碗と比べ薄作りであることも相まっているかもしれない。

耳寄りなおはなし

一目惚れして入手した一碗。ほのかにかかった釉薬が、上品に仕上がっています。見込みから高台まで見所が多く、飽きがこない一碗。どんな茶席にも使いやすい一碗であります。

出典

  • 全てオリジナル

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