長次郎

重文 黒楽茶碗『大黒』|長次郎

投稿日:2017年5月5日 更新日:

所蔵:
個人蔵
高さ:
8.5cm
口径:
11.5cm
高台径:
4.7cm

楽茶碗No.1の地位は揺るがず

楽茶碗No.1の呼び声高い「大黒」。長次郎の茶碗では大きいサイズに分類される希少種。正面に表れたすさびた肌と挟み痕が、宇宙や銀河を見ているかのようというポエムっぽい評価を下している人がたくさんいますね。光をあてるとたしかに良い感じに光るんですね。明々とした茶室ではなく、薄暗い茶室でほのかな明かりに照らされている姿が、一番きれいに見えるかもしれません。

大黒の名前の由来はすごく単純?

「大きい」「黒楽」の茶碗。なので「大黒」と名付けられたとも言われたりしますがさて真相やいかに。利休七種の筆頭に上がる本椀。さすがにそんなアンチョコなネーミングではないと信じたいです。

耳寄りなおはなし

鋏後にかぶさった釉薬がいい感じにさびれて、宇宙のような景色を作っています。丸くふくれた下半身に比して小さい高台のアンバランスさが、どこか粋に見えてきますね。

出典

  • pinterest

-長次郎
-, ,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

黒楽茶碗『風折』|長次郎

所蔵:静嘉堂文庫蔵 高さ:N/A 口径:N/A 高台径:N/A 烏帽子にちなんでつけた銘が印象的 銘の由来は風折烏帽子にちなんだのだとか。なかなかに古風なネーミングセンスですね。作風で注目したいのは腰 …

黒楽茶碗『雁取』|長次郎

所蔵:サンリツ服部美術館蔵 高さ:N/A 口径:N/A 高台径:N/A こじゃれたネーミング 長次郎外七種の一つと伝わる雁取。かんどりと呼ぶようです。 利休七哲の一人・柴山監物にこの茶碗を与えた際に、 …

黒楽茶碗『面影』|長次郎

所蔵:楽美術館蔵 高さ:8.1cm 口径:9.9cm 高台径:5.2cm ゴツゴツのお肌は長次郎らしさ満点! ゴツゴツとした景色がいかにも長次郎っぽい茶碗。楽家所蔵の長次郎茶碗として、愛蔵されてきたの …

黒楽茶碗『禿』|長次郎

所蔵:不審庵蔵 高さ:9.0cm 口径:9.6cm 高台径:5.3cm 表千家秘蔵の一碗 禿とかいて「かぶろ」とよびます「かむろ」と間違えて読んでました。ごめんなさい。長次郎の黒楽の中でも茶色が強く出 …

黒楽茶碗『太夫黒』|長次郎

所蔵:伊予松平家所持高さ:N/A口径:N/A高台径:N/Aちょい凡庸なカタチなり赤茶色が強く出た茶碗。正面から見て右部分に手を添えるためのくぼみがありますね。朱の漆の直し後がカッコイイ。カタチはそれほ …

恵比寿屋のコレクションに関するレンタル・お譲りについてはこちらのページのお問い合わせよりコンタクトください。

茶道具キーワードで検索