- 所蔵:
- 恵比寿屋
- 高さ:
- 8.4cm
- 口径:
- 13.5cm
- 底径:
- 6.3cm
- 一金:
- 3,500,000円
ストーリー
瀬戸黒が考案されたのは桃山時代。豪快な陶工による、躊躇いの無い力強さがそのまま茶碗に乗り移ったかのよう。胴には指跡が残っており、これが味わい深い景色になっている。江戸時代:元禄の折に、京都の旧家の手に渡り、その後明治時代に豪商松平信幸が、3円25銭で落札した記録が残っている。
形状について
数ある瀬戸黒の中でも豪快な一碗に部類されるであろう。土はがっしりとしており、高台は極めて低く、腰は地面すれすれで体を保っている
肌について
代の瀬戸黒にあっては、釉が分厚く、貫入の程度も大きい。しかし、古い瀬戸黒にあっては、釉は比較的薄く、手取りは土肌を感じ取れそう。
重さについて
国焼き茶碗らしく、手荷物とどっしりと重い。お茶を入れると、その重さは一層感じ取ることになる。豪快な男衆が集まる席に向いていそう。
箱について
しっかりとした桐箱に納められており、所蔵者が愛願して来たであろうことを察することができる。
耳寄りなおはなし
出典
- 全てオリジナル