- 所蔵:
- 恵比寿屋
- 高さ:
- 8.0cm
- 口径:
- 12.7cm
- 底径:
- 5.3cm
- 一金:
- 2,100,000円
ストーリー
桃山時代に李氏朝鮮から大名毛利家が入手したもの。その茶会記にて「まことにやんごとなき碗にて一席を設けることのうれしきことこの上なし」との記録があり、そこから「やんごとなし」との銘をつけたと思われる。その後、境の商人がとある名家の筋から入手したとの記録が残っている。梅花皮の美しさ、見込みについた五つの目跡、竹節高台、頭巾、枇杷色の肌まで揃った井戸茶碗の優品。
形状について
井戸茶碗としては小井戸に当たるサイズ。轆轤目がしっかりと残っており、にゅうが入っているのもまた味わい深い。
肌について
カラッとした肌ではなく、少しねっとりとした肌を持つ。細かい貫入がみごとに入り、これもまた美しい景色になっている。
重さについて
小井戸茶碗らしく、手取りは軽い。国焼きの茶碗と比べ薄作りであることも相まっているかもしれない。
耳寄りなおはなし
出典
- 全てオリジナル