- 所蔵:
- 恵比寿屋
- 高さ:
- 6.8cm
- 口径:
- 12.5cm
- 底径:
- 4.7cm
- 一金:
- 850,000円
ストーリー
正統派の志野茶碗。鬼板がさざ波のような模様を描いていることから、その銘が付いたのだとか。安直と言えばそれまでではあるが、作りはしっかりとしている。また、高台の形状が興味深い。キレイに整えられた形跡は全く見られず、「てきとーでええやろ、ここくらい」といった感じにつけられたのではと思わされるほど。 鼠志野、筒茶碗は上品な茶碗である一方、こちらの茶碗は豪快の一言に尽きる。
『さざ波』の形状
志野茶碗の典型的な形状。大振りな口から中をのぞくと、ぐっと広い見込みが広がる。高台の形状が面白く、博物館や美術館で展示されているような作為性がみられない。
『さざ波』の肌
肌はしっとりめで掴みやすい。赤黒い胎土と白のコントラストがとても上品。
『さざ波』の重さ
さすがに重い。土からしておそらくかなりの重さ。もぐさ土と言われるちょっともっさりとした感触の土をベースに、これまた重たい鉄分が多い鬼板が塗られる。両手でしっかりと支えないと、お茶を飲むのは難しいかも。
耳寄りなおはなし
出典
- 全てオリジナル