- 所蔵:
- 三井記念美術館蔵
- 高さ:
- 7.0cm
- 口径:
- 14.6cm
- 高台径:
- 4.8cm
実物の色映えは写真よりも素晴らしい
国宝茶碗の一つ。国焼きの代表選手である志野茶碗の傑作です。実物は写真で見るより、数段素晴らしかったりします。他の志野茶碗は写真の方がキレイだったりすることも多いのですが、卯花墻に関しては逆ですね。写真よりも実物の方が、数段映えます。是非とも実物をご堪能くださいませ。
後ろ姿がキレイな見返り美人タイプ
作風ですが、緋の色の発色は抑え気味で、口辺の歪み具合がなんともたまりません。これ見よがしな作為を感じさせずに、バランスの良さを保っています。注目したいのは、後ろ姿。ショーケースに入ってると、どうしても正面ばかり見てしまいがちですが、卯花墻は後ろ姿が、抜群に色っぽいんです。縦に入った模様がしゃなりと光る佇まい。見返り美人のごとくです。
うーん、惚れ惚れ。
いつのまにやら三井家に
もともとは江戸の冬木家にあったようですが、明治20年代の中頃に室町三井家のもとへやってきたそうです。財閥三井様が相当のお金を出して手に入れたのではと思います。