- 所蔵:
- サンリツ服部美術館蔵
- 高さ:
- 9.0cm
- 口径:
- 9.6cm
- 高台径:
- 5.3cm
国宝たるはそのネーミングセンス!
国宝の茶碗のなかでは唯一作者がわかっているのが、富士山。ネーミングセンス抜群の名付け親は本阿弥光悦様。この茶碗以外にも国宝になっている作品がいくつかありますことは、後周知の通りかも。所蔵はサンリツ服部美術館で、年に1回程定期的に展示いただいています。
唯一無二たるは景色にあり
作風ですが、かたちは国宝の卯の花がきと同じく半筒。焼き方は楽焼になります。これば、楽家との関わりが関係していますね。
腰の真ん中から上は、口辺に向かって白が強くなっていくようなグラデーションがかかっています。どこか尊い印象を受けますね。一方、腰から下はゴツゴツとがっしりした印象を受けます。
手が触れる部分はがっしりと、口が触れる部分は尊く作られたなんともにくい一碗。是非一度手にとってお茶をいただきたいものであります。
光悦:スーパーアーティストならではのセンス
茶碗の種別としては、楽茶碗ですが、意匠としては楽茶碗とは似つかないところが多々あります。 当時のスーパーアーティスト光悦ならではの自由奔放な感性と、合間って富士山は生まれたのでしょう。
耳寄りなおはなし
【徹底解説】本阿弥光悦とは
出典