- 所蔵:
- 畠山記念館蔵
- 高さ:
- 9.4cm
- 口径:
- 11.6cm
- 高台径:
- 4.2cm
- 胴径:
- 12.9cm
偶然の軌跡
窯割れの部分は一体どうやって生じて、どうやって継いだのだろうかと誰でも考えてしまいます。光悦はこの部分を雪解けの渓流に、そして白釉の部分を山嶺に積もる雪に見立てたことから「雪峯」の銘をつけたのでしょうか
後ろ姿も見所たっぷり
くるりと反対側に眼を移すとまた驚きの光景が。細い漆の線による微細な金継ぎに惚れ惚れしてしまいます。
高台周りも面白い
窯割れと並ぶ雪峯の見所といってもよいのが高台周り。もう、高台が見えなくなるくらい胴に沈んでいるんですね。窯の中で自重に耐えきれなくなり、見込みの内側に隠れてしまったかのよう。「狙って作ろうとしても無理」といわれる茶碗No.1かもしれません。
耳寄りなおはなし
出典
- 畠山記念館