本阿弥光悦

飴釉楽茶碗『紙屋』|本阿弥光悦

投稿日:2017年5月22日 更新日:

所蔵:
個人蔵
高さ:
9.0cm
口径:
12.2cm
高台径:
5.4cm

紙屋は依頼主の名前から

金沢の大樋焼と変わりませんが、内すぼみの口縁、曲線を極端に強調した胴には如何にも光悦らしさがあります。銘の由来はこの茶碗を依頼した金沢の紙屋庄三郎という豪商から来ています。

この茶碗、形状がとても面白いのです。プクーっと1カ所だけふくれた箇所が何とも愛らしい。見る限りでは「ふざけてんのか?」と言いたくなるかもしれませんが、実際に手に持つときっと驚く程の用の美に気づけるのではと。もちろん、見事に裏切られるかもしれませんけれども。

耳寄りなおはなし

赤、黒、白だけでなく飴釉茶碗まで手を出していた光悦。止まる所を知らない探究心には見習いたいばかりですね。個人蔵の一碗で、なかなか表にでてきません。見れたらラッキー♪

出典

  • pinterest

-本阿弥光悦
-, ,


  1. […] 飴釉楽茶碗の「園城」「何似生(かじせい)」「立峯」「紙屋」の見比べも愉しい! […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

赤楽茶碗『加賀光悦』|本阿弥光悦

所蔵:相国寺承天閣美術館蔵 高さ:N/A 口径:N/A 高台径:N/A 数ある光悦型の一つ 光悦の茶碗は幾つかの種類に分類されます。加賀光悦は側面を直線的に刀でスパスパと切り立ったような形状をしている …

赤楽茶碗『毘沙門堂』|本阿弥光悦

所蔵:個人蔵 高さ:9.9cm 口径:11.9cm 高台径:5.9cm 古風なネーミングなり 赤くて丸っとした楽茶碗。名前の由来は、かの有名な毘沙門堂の石段が紅葉に包まれる様から引っ張ってきたのでしょ …

黒楽茶碗『時雨』|本阿弥光悦

所蔵:名古屋市美術館蔵 高さ:N/A 口径:N/A 高台径:N/A なかなか見られない一碗 ザラザラした肌が印象的な茶碗です。似た形状の「雨雲」に比べ、「時雨」は寡黙なる賢人のようなイメージを受けます …

黒楽茶碗『黒光悦』|本阿弥光悦

所蔵:香雪美術館蔵 高さ:N/A 口径:N/A 高台径:N/A ノンコウと触発しあったのか? 形状がなかなか不思議です。七里に似ているかなと思うところもあれば、いや違うだろうと思うところもあります。不 …

黒楽茶碗『水翁』|本阿弥光悦

所蔵:頴川美術館蔵 高さ:7.5cm 口径:12.5cm 高台径:5.2cm ネーミングの由来は翁の顔のようなカタチから 光悦茶碗では珍しく沓形。「翁」という名前の茶碗は、他にも幾つかありますがどれも …

恵比寿屋のコレクションに関するレンタル・お譲りについてはこちらのページのお問い合わせよりコンタクトください。

茶道具キーワードで検索