- 所蔵:
- 文化庁蔵
- 高さ:
- 8.5cm
- 口径:
- 12.5cm
- 高台径:
- 4.9cm
上半身と下半身が異なる異形の茶碗
長次郎の茶碗で枡形のものはこれ唯一といってもよいのでは。上半分は四角、下半分は円形というなんとも奇想天外な形。当時は破天荒な茶碗として、大絶賛の声と大非難の声が出たのではと思います。もっとも、千利休のお眼鏡にかなえば、みんな大絶賛になるのでしょうけれども。
作風は極めて風変わり。上部の枡形はシャキンと決まっていますが、ちょっとお茶は飲みにくそうです。観賞用に作ったのかもですね。下部はよくある茶碗のカタチになっているので、手で持ち上げるには困らなさそうです。
耳寄りなおはなし
出典