コレクション 織部茶碗

織部茶碗『伊達男』|コレクション

投稿日:2017年9月24日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
9.0cm
口径:
10.5cm
底径:
5.5cm
一金:
6,000,000円

ストーリー

江戸時代の初期、奥州の地域を支配していた大名:伊達政ノ幸が所持していたとされる茶碗。その後、江戸の武家に伝わり、秘蔵の茶碗として長らく愛用されてきた記録が残る。その後、千家の即中斎より「松風」と命名された。織部らしく、破格の風貌で、その他の茶碗の影が薄く見えてしまう。

形状について

織部の筒茶碗。縦長であるので、冬の茶席にお茶が冷めにくいことで使われることが多いです。かなりの厚手のつくりで、口辺は一段と分厚くなっている。織部らしく、他に類を見ない破格の形状。高台の内側は六角形の御所丸っぽさが残っている。

肌について

肌はかちっとしており、やわらかさは感じられない。模様はとても面白く、ぐるぐる巻きの窓のようにもみえる。細かいブツブツが残っており、溶けきっていない石がまたいい景色になっている。

重さについて

半筒の茶碗としては志野茶碗や楽茶碗に比べると重い。野武士の男が好みそうな茶碗。

箱について

即中斎より「松風」と命名。だが、他の茶碗にもあるような銘でちょっと味気ないので追銘「伊達男」と命名したい。

耳寄りなおはなし

所蔵している織部茶碗の中では、もっとも正統派路線の織部茶碗。見込みも深く、普段使いの湯呑としても大活躍してくれるはずです。もともと黒いので、コーヒーとか入れても問題無しですね。

出典

  • 全てオリジナル

-コレクション, 織部茶碗
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

黒楽茶碗『天ノ月』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:7.1cm 口径:13.4cm 底径:5.3cm 一金:1,000,000円 ストーリー 表千家5代随流齊による自作の茶碗。紐は表千家の古びた黄色い紐が長く千家の基で愛蔵されてき …

志野茶碗『いろは坂』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:7.3cm 口径:12.2cm 底径:4.7cm 一金:1,200,000円 ストーリー 異なる陶片による呼継ぎでキレイに作られた茶碗。とある筋から譲り受けたお話によると、その昔 …

黒織部茶碗『一文字』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:7.6cm 口径:13.5cm 底径:5.6cm 一金:330,000円 ストーリー 織部茶碗のなかで、絵が無く黒一色で歪んだ形状のものを黒織部といいます。一見すると瀬戸黒とも捉 …

赤楽茶碗『黄鳥』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:7.1cm 口径:12.1cm 底径:5.3cm 一金:450,000円 ストーリー 楽家10代旦入による赤楽茶碗。篦の使い方が絶妙で、手を沿えるとくっついてくるような感覚を味わ …

唐津茶碗『忘れ草』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:6.8cm 口径:11.0cm 底径:4.7cm 一金:350,000円 ストーリー 鈍く光る金継ぎが、とても味わい深い一碗。焼成中におこった偶然の欠けが、アクセントになっている …

恵比寿屋のコレクションに関するレンタル・お譲りについてはこちらのページのお問い合わせよりコンタクトください。

茶道具キーワードで検索