コレクション 織部茶碗

織部茶碗『晩秋』|コレクション

投稿日:2017年12月1日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
7.1cm
口径:
13.4cm
底径:
5.3cm
一金:
200,000円

ストーリー

ぱっくりと二つに割れてしまった織部茶碗。しかし、丁寧な継ぎが施してあり、また高台は傷つけておらず、程よく景色になっている。豪快さは影を薄めつつ、上品な絵が印象的。九州の華族山下家に渡った記録が残り、その後博多の豪商が仕入れ、とある男爵の手に渡ったのだとか。

『晩秋』の形状

織部茶碗らしいゆがみが添えたてにしっくりと来る不思議。

『晩秋』の肌

擦れた様子はほとんどなく、とても艶やか。織部の絵も、正面と裏面にしっかりと描かれており、正統路線を守っている。

『晩秋』の重さ

厚さがあまりないため、比較的軽く感じる。釉薬のかかり方も薄めなことも軽さの一要因になっているかもしれない。

耳寄りなおはなし

江戸時代中期以降に制作されたと思われる織部茶碗。「伊達男」「暮雪」にみる桃山の風格こそありませんが、使い勝手はとても良い一碗です。かき氷とか盛りつけても、良い感じに映えますね。

出典

  • 全てオリジナル

-コレクション, 織部茶碗
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