コレクション 瀬戸黒茶碗

瀬戸黒茶碗『無明』|コレクション

投稿日:2017年10月2日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
8.4cm
口径:
13.5cm
底径:
6.3cm
一金:
3,500,000円

ストーリー

瀬戸黒が考案されたのは桃山時代。豪快な陶工による、躊躇いの無い力強さがそのまま茶碗に乗り移ったかのよう。胴には指跡が残っており、これが味わい深い景色になっている。江戸時代:元禄の折に、京都の旧家の手に渡り、その後明治時代に豪商松平信幸が、3円25銭で落札した記録が残っている。

形状について

数ある瀬戸黒の中でも豪快な一碗に部類されるであろう。土はがっしりとしており、高台は極めて低く、腰は地面すれすれで体を保っている

肌について

代の瀬戸黒にあっては、釉が分厚く、貫入の程度も大きい。しかし、古い瀬戸黒にあっては、釉は比較的薄く、手取りは土肌を感じ取れそう。

重さについて

国焼き茶碗らしく、手荷物とどっしりと重い。お茶を入れると、その重さは一層感じ取ることになる。豪快な男衆が集まる席に向いていそう。

箱について

しっかりとした桐箱に納められており、所蔵者が愛願して来たであろうことを察することができる。

耳寄りなおはなし

瀬戸黒の中では一番気に入っている茶碗。非常に大振りで豪快さは一級品。のっぺりとした釉薬が多い瀬戸黒にあって、細かい貫入が入っているのは非常に珍しい。なお、ストーリーは架空のもの。お遊び心である。

出典

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