コレクション 井戸茶碗

大井戸茶碗『青柳』|コレクション

投稿日:2017年11月9日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
8.2cm
口径:
14.0cm
底径:
5.4cm
一金:
4,200,000円

ストーリー

大井戸茶碗『青柳』。江戸時代の初期に、東北の伊達家に奉納された茶碗が、青柳家に手渡った歴史があるのだとか。その時は『松風』という名前がつけられていたが、その後追銘『青柳』とつけられた。大切に保管されていたが、明治に入って三井財閥の一角、三井泰三の手に渡った。箱は二十箱で、仕覆のしつらえもとてもキレイ。また、二十箱の外箱には薮内家の花押が記されている。家名としての青柳と木々の青柳の二つがうまく折合わさった一碗で、とても使い勝手が良い。

『青柳』の形状について

大井戸茶碗らしく、梅花皮は見事の一言。金継ぎやほつが無く、綺麗さびの雰囲気が抜群に高い。小堀遠州が好みそうな茶碗の形状である。見込みに入ったニュウが、この茶碗が愛でるだけでなく、茶席でも多用されていたのだろうことを思わせる。

『青柳』の肌について

井戸茶碗らしい軽さ。釉薬のかかり方はとても薄く、青白い中にほんのりと赤い色味がでている。土特有の色味がキレイに現れている。

『青柳』の重さについて

大井戸茶碗らしく、見た目のサイズはとても大きい。両手を添えるとすっぽりとおさまる。風合いと銘もどんな場面でも使える一碗。

耳寄りなおはなし

コレクションの井戸茶碗篦中でも、一位、二位を競う一碗。寂びた雰囲気は影を潜めており、どちらかというと華やかな席との相性が良さそう。自身、滅多なことでは表に出さない一碗であります。

出典

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