コレクション 青磁茶碗

青磁茶碗『蒼』|コレクション

投稿日:2017年11月19日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
6.8cm
口径:
13.8cm
底径:
4.5cm
一金:
1,000,000円

ストーリー

中国との貿易により、日本に渡ってきた青磁茶碗。青磁蓮弁茶碗として分類されている。千利休のわびさびの世界とは異なり、傷1つない完璧な状態が好まれる。室町時代の後期、京都の貴族藤原道織が愛蔵した茶碗。その後、室町時代の終焉とともに京都の商人に手渡った後、江戸の中期に島津家に手渡った。わびさびとは異なる、青磁茶碗の歴史に紐づいたお話の席にはピッタリの茶碗。

『蒼』の形状

花弁蓮がキレイに刻まれた茶碗。お湯を注ぐと、不思議とサラサラと茶碗の中で響くのは、侘び寂びの茶碗では味わえない妙味。

『蒼』の肌

とてもスルスルとしつつもしっとりとしている肌。虫眼鏡で見ると、とても細かい気泡が見られる。夏の暑い季節に使いたくなる一碗。

『蒼』の重さ

重くもなく軽くもない、ベストバランスな重さ。しっとりとした肌が少し重さを感じ取りやすい。

耳寄りなおはなし

上物の青磁茶碗はなかなか巡り会えません。この茶碗はまがいなき上物。見事な完成度に加えて、湯を流し込む際の音にまで配慮をこらした一碗です。必ずぬるま湯を注いで、暖めてから使わないとニュウが入りそうで怖い一碗でもあります。あ、ストーリーは空想のものです。あしからず。

出典

  • 全てオリジナル

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