コレクション 唐津茶碗

唐津茶碗『赤富士』|コレクション

投稿日:2017年10月5日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
7.8cm
口径:
12.5cm
底径:
5.4cm
一金:
1,200,000円

ストーリー

赤土と白い釉薬が溶けた景色が愛らしい唐津茶碗。ほのかに継がれた金跡が、時代の経過を物語る。九州の唐津で桃山時代に作成された後、江戸時代の中期に発掘され、その後近江の商人が北回り船での貿易を通じて手に入れた記録が残る。近江商人の後、加賀の今井家の手に渡り、明治の実業家後藤雅之助が手に入れて現代にいたる。赤い土に白い釉薬が垂れ下がる姿から、『赤富士』と名付けられた。

『赤富士』の形状

沓形の形状。ただし、緩やかな沓形で、上品さが残る。

『赤富士』の肌

釉薬はカラッと焼けており、赤土の固さを感じる事ができる肌調。『赤富士』というなの通り、土と白い釉薬のコントラストが魅力。

『赤富士』の重さ

重くもなく、軽くもない程良い重さ。男女どちらの茶席でも、容易に手渡せるサイズ。

『赤富士』の箱

箱裏に「すぎしよと いくばくのおもいかさなる 赤富士かな」とかかれている。

耳寄りなおはなし

唐津茶碗というと、小振りなものが多く、なかなかお茶の席には向かないものが多い(酒器寄りの用途)です。が、このお茶碗はほどよいサイズ感かつ派手な石ハゼ等も無いため、使いやすい一碗。なお、ストーリーは架空のもの。歌ももちろん架空のものであり、恐縮です。

出典

  • 全てオリジナル

-コレクション, 唐津茶碗
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

高麗茶碗『枯れ仏』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:8.1cm 口径:13.7cm 底径:5.5cm 一金:お問い合わせください ストーリー 高麗時代に作られた茶碗。日本でいうと室町中期あたり。当時の南朝に属していた足利氏唯が愛蔵 …

蕎麦茶碗『燕』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:6.5cm 口径:13.5cm 底径:5.1cm 一金:250,000円 ストーリー 高麗茶碗の一つである蕎麦茶碗。見込みが平たく、奥行きがそれほど感じ取れないのですが、胴まわり …

織部茶碗『暮雪』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:7.8cm 口径:12.0cm 底径:5.2cm 一金:3,200,000円 ストーリー 江戸初期に尾張藩の大名が、陶工に作らせた筒茶碗。同志との結束力を高めるための茶席で用いる …

志野茶碗『さざ波』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:6.8cm 口径:12.5cm 底径:4.7cm 一金:850,000円 ストーリー 正統派の志野茶碗。鬼板がさざ波のような模様を描いていることから、その銘が付いたのだとか。安直 …

赤楽茶碗『赤壁』|コレクション

所蔵:恵比寿屋 高さ:8.3cm 口径:12.2cm 底径:5.1cm 一金:750,000円 ストーリー 阪神電鉄の祖:逸翁による赤楽茶碗。本阿弥光悦の「加賀光悦」を模して作ったのは容易に想像がつく …

恵比寿屋のコレクションに関するレンタル・お譲りについてはこちらのページのお問い合わせよりコンタクトください。

茶道具キーワードで検索