長次郎

赤楽茶碗『早船』|長次郎

投稿日:2017年5月12日 更新日:

所蔵:
畠山記念館蔵
高さ:
8.0cm
口径:
11.3cm
高台径:
4.7cm

長次郎七種の赤楽茶碗では唯一現存

長次郎七種の赤楽茶碗では唯一現存しているものらしいです。畠山記念館が所蔵で、利休の添え文もあるみたい。これまでに、古田織部・細川忠興・蒲生氏郷という名だたる大名が所望し、最終的には蒲生氏郷のもとへ渡ったという逸話があるくらいです。

名前の由来は、急いで取り寄せたことから

銘の由来は利休が茶会のためにわざわざ京都から大坂へ特急便の船で取り寄せたことから来ています。

「早船」の一番の見所は継ぎ?

この茶碗の最大の見所は、パカンと割れた茶碗を継いだ跡かもしれません。「割れても継げば、まだまだ使えるじゃん」という昔の日本人の心意気に感服です。もともと割れやすい赤楽なので、まぁ、割れてしかるべしなのかも。

耳寄りなおはなし

長次郎の赤楽では、めずらしくテカリがある茶碗。枯れた感じはあまりせず、現代の楽茶碗らしい釉調です。

出典

  • pinterest

-長次郎
-, ,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

黒楽茶碗『法輪寺』|長次郎

所蔵:今日庵蔵 高さ:N/A 口径:N/A 高台径:N/A 裏千家所蔵だけに、なかなか表にでてこない。 若干筒っぽいです。口の部分の動きやくびれた胴は、ザ長次郎っぽいですね。今日庵が所持しているとのこ …

赤楽茶碗『道成寺』|長次郎

所蔵:個人蔵高さ:N/A口径:N/A高台径:N/Aカタチは完成系にちかい?能の曲目「道成寺」の釣鐘から名前を取っているのは明らかでしょう。長次郎の茶碗としては、破格の形状。高麗茶碗のようなカタチをして …

黒楽茶碗『ムキ栗』|長次郎

所蔵:文化庁蔵 高さ:8.5cm 口径:12.5cm 高台径:4.9cm 上半身と下半身が異なる異形の茶碗 長次郎の茶碗で枡形のものはこれ唯一といってもよいのでは。上半分は四角、下半分は円形というなん …

黒楽茶碗『面影』|長次郎

所蔵:楽美術館蔵 高さ:8.1cm 口径:9.9cm 高台径:5.2cm ゴツゴツのお肌は長次郎らしさ満点! ゴツゴツとした景色がいかにも長次郎っぽい茶碗。楽家所蔵の長次郎茶碗として、愛蔵されてきたの …

黒楽茶碗『古狐』|長次郎

所蔵:香雪美術館蔵高さ:N/A口径:N/A高台径:N/Aどこか光悦ぽいのは気のせい?「あやめ」や「面影」と似て独特のただれを持っています。ただ、そこまできれいなただれではありません。二流、三流といって …

恵比寿屋のコレクションに関するレンタル・お譲りについてはこちらのページのお問い合わせよりコンタクトください。

茶道具キーワードで検索