コレクション 唐津茶碗

唐津茶碗『青二才』|コレクション

投稿日:2017年10月11日 更新日:

所蔵:
恵比寿屋
高さ:
7.8cm
口径:
12.0cm
底径:
5.2cm
一金:
550,000円

ストーリー

金継ぎは江戸中期の職人の手によるもの。時代が経過したことで、金色の光に鈍さがでており、古風さに磨きがかかる。 毛利家が栄えた中国地方の豪商が入手した後、幾つかの商家を経て明治の財閥藤澤家に落ち着く。 「茶碗の醍醐味は、割れてからの使い込み。いかに美しく再構築出来るかは、茶人の腕の見せ所なり」と語った記録が残っている。

『青二才』の形状

唐津の正統派の形状。小服の茶碗に見られるような歪んだカタチではなく、しっかりと丸く収まっている。高台も高く、高さもあり、男女問わず使い勝手は良い。/p>

『青二才』の肌

枇杷色に薄い黄色を含ませたような色味。井戸茶碗を模して作ろうとしたのかもしれない。肌はからっとしており、焼き占めは固い印象。

『青二才』の重さ

サイズは小振り。しかし、重さはそれなりにあり、重厚感を感じ取ることが出来る。

耳寄りなおはなし

割れた茶碗、欠けた茶碗を金継ぎをする際に、相当の愛情を持っている場合は直した跡に蒔絵を施す場合があります。この一碗も、見事な蒔絵がなされており、そうとう愛用されてきたことが伺えます。ストーリーは想像の産物なので誤解の無いよう、ご注意ください。

出典

  • 全てオリジナル

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